ガンバッテネ

Fun Fun Club

2007年04月17日 22:33

こんにちは 実家の両親に電話する時は、必ず愛猫に代わってもらうSallyです

子どもたちは、言葉を覚える天才だなあと思います。
テレビコマーシャルのフレーズを暗記していたり、
教室でも、私が何気なく言った英語を覚えて真似していたり・・・
アジアの国々を旅すると
「コンニチワ!」「安イヨ!」「オネーサンキレイネー!」(稀に、客への賛辞も忘れない、高度なテクニックを備えた子も・・・。)
と、商売上手な子供達に取り囲まれる事があります。
自然に日本語を身につけているんだなぁ、と感心します。

写真の女の子とは、渡し舟の中で会いました。

向こう岸に着くまでに、ガッツリ営業されるぞ、これは。
真正面に座った彼女を見て、そう覚悟しました。
けれど、狭い船内で気まずかったのか、彼女は何も言ってきませんでした。
「それかわいいね。いくらなのかな?」
言葉は通じませんが、彼女の持っている商品を指差して聞きました。
しかし、絶好のカモ(?)が商品に興味を持っているというのに、
決して積極的に営業する気配はありませんでした。
とーっても控えめで、恥ずかしがり屋の売り子さんでした・・・。

彼女の住む国の経済状況は、良いとは言えません。子供達の稼いだお金が、家計を支えているケースも多いと思います。
それでも、セールスが苦手な子だっているよなぁ。
そんな事を思いながら、船を降りました。
別れ際、その女の子に手を振ると、
「ガンバッテネ」
彼女はそう言って笑ってくれました。

――ガンバッテネ
恐らく、たくさんの日本人が彼女にそう言い、
彼女は別れ際の挨拶として、それを覚えたのではないでしょうか。
無邪気にそう言った姿がとても可愛くて、
同時に、なんだか胸が苦しくなったのを覚えています。

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